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今回は自動車保険に限らず、保険に入るべきか悩んだり、補償内容を変えるか悩んだりした時に、何を基準に決めたらよいのか、説明したいと思います。
ちょっと長文になってしまうかもしれませんが、出来るだけ分かりやすく書こうと思います。
この考え方さえ身に付けておけば、損害保険はもちろん生命保険でも、悩むことは無くなると思います。
そもそも保険って何のためにあるの?
「そんなのイザという時の備えだよ!」と思った方が多いでしょうが、たしかにその通りです。
そもそも保険とは助け合いの精神から生まれたものです。
1000人が住む村があって、誰かの家が火災で燃えてしまったから、みんなで1万円ずつ出して修理してあげよう。
そのうちに
今年も火災があるかもしれないから、先にみんなで村長に1万円ずつ渡して準備しておこう
乱暴な言い方をすると、この村長が保険会社というわけです。
本来の保険の目的は「個人では負担しきれない損害」をみんなで分け合う事なのです。
あなたの保険は個人では負担しきれない損害があり得ますか?
保険に入るべきか、入る必要がないかを判断するには、保険の目的に立ち返ることが必要です。
つまり、その保険に入らないことによって被る最大の損害額を考えましょう。
★「最大損害額」が個人では負担しきれないのであれば保険に入る必要あり。
★「最大損害額」が個人負担可能であれば保険に入ると無駄。
これが、保険に入るときまず考えるべき基本です。
例えば具体的に自動車保険を例に、考えてみましょう。
・対人賠償保険
・対物賠償保険
・車両保険50万円
自動車保険を例にしましたが、基本的に「賠償保険」は文字の通り相手に対する賠償なので、最大損害額が想定できません。ですから、「賠償保険」は必ず付保しておきましょう。
なぜ無駄な保険が存在するのか?
最大損害額が低い場合は保険に入らない方が得だと書きましたが、その理由をもう少し掘り下げてみようと思います。
まず、保険料はどうやって決まるのでしょうか。
保険料=純保険料(保険会社が支払う金額)+付加保険料(保険会社の経費+利益)
※細かく説明する意味があまりないので、相当ざっくりとした説明式にしています。
上記のような仕組みになっているため「契約者全体は必ず損をする」仕組みです。
先ほど説明した村の例で考えてみると
1000人から2万円ずつ集めて、1000万円の支払い(火災)に備えます。
村長はあまった1000万円で家族を養っています(笑)
しかし、実際に火災の被害を受けた人からすると、2万円で1000万(個人負担不可能)な保険金を受け取れたわけですから、保険に入っておいて良かったことになります。
では、最大損害が車両保険で50万円の場合はどうでしょうか?
50万の車両保険に加入するために、毎年5万円の保険料を払っていたとします。
同じように村で考えてみましょう。
村長さんは1000人から5万ずつ徴収します。
そして集まった5000万円から、実際に壊れた車の修理費として毎年約2500万円支払います。
余った2500万円は村長さんの生活費です。
本来の助け合いであれば、一人2万5千円で良かった保険料が、5万円になっているわけです。
火災のように2万円で、個人負担不可能な1000万円を受け取れるなら、払うでしょうが、あなたなら村長さんに5万円払いますか?
私なら毎年5万円貯金しておきます。
10年保険を継続した時点で、最大損害の50万円を超えてしまいます。そこから先はひたすら損をしていく計算になります。
このように、「支払額が、受取額を超える可能性がある保険」は加入するべきではありません。
医療保険って損?
「そんな損をするような保険には入っていないと思うよ」と思う方も多いでしょうが、例えばこのケースになる可能性が高い保険に「医療保険」があります。
「毎月3000円の支払いで、入院したら1万円貰える」などの医療保険が結構あると思いますが、医療保険で得をするケースはかなり少数です。
上記のパターンでは、10年で36万円、30年では108万円も支払う事になります。
さらに言えば、「最大損害額」を考えた場合日本の保険制度には「高額医療制度」があり、普通の収入の方であれば、どれほど入院しても8万円程度で済んでしまうのです。
もはや、損害も生じないものに「保険」と名付けて売っている状況には悪意さえ感じます。
「一か月入院して、自己負担8万円で済んだ上に、保険に入っていたおかげで30万も貰えた。ラッキー」
などと言うのであれば、その医療保険の保険料分を貯金していた方がよほど手元に残るという事を理解しましょう。
保険の見直しで悩んだ時の解決法 まとめ
保険会社の営業マンや代理店は、「この補償もつけたほうが安心ですよ」などと色々な保険を勧めてくるでしょう。
私は、損害保険、生命保険両方取り扱っていたので、営業成績も考えると医療保険なども売らなければいけない立場でした。
しかし、どうしても納得いかないものは売りたくなかったので、ごまかしながら販売拒否していた商品もあります。
迷った時は、
貯金したほうが、得ではないか?
一度、この二つを冷静に考えるようにしてください。
ちなみに、この辺を突いてくるお客さんには、「そうはいってもなかなか自分では貯金できないですからね^^」などと言うのが、営業マンの基本です(笑)
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