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「大学生になった子供が教習所に通っているけど、免許取ったら自動車保険をどうすればいいのかしら?」
「もうすぐ19歳の息子が免許を取るが、19歳だから相当保険料が高くなるのではないかと心配だな」
お子さんが免許を取得して、家の車を運転するようになった場合、どのような手続きが必要になるのか?
そして、保険料を出来るだけ抑える方法はないのか?
パターン別に整理して書いてみます。特に21歳未満のお子さんが運転する場合、設定を間違えると、とんでもない保険料になってしまいますから、注意が必要です。
18歳の子供が免許を取ったパターン① (新しい車の購入なし)
お子さんが免許は取ったけれど、新しい車は買わないで、元々家にある車を一緒に使うケースです。
この場合は、お子さんがどこに住んでいるのかで、変わります。
1.お子さんが現在同居していない場合(別居で未婚の子)
「年齢条件の変更は必要なし。夫婦限定、本人限定は解除が必要」
例えば「大阪の自宅から、東京の大学に行くために一人暮らしをしている。」このように、現在同居していないお子さんに関しては、年齢条件は関係ありません。自動車保険の年齢条件が35歳で設定してあったとしても、問題なく保険がおります。ですから、年齢条件を変更する必要はありません。
子供が18歳だからと慌てて年齢条件を全年齢にしてしまう人がいますが、変更してしまうと保険料が3倍近くにもなることがあるので気を付けましょう。
高校3年生で免許を取得すれば、すぐに毎日でも運転したいところでしょう。ですが、もし一人暮らしが決定しているのであれば、一人暮らしが始まるまで車の運転を我慢させることで、かなり保険料を節約することが出来ます。
次に、本人限定や夫婦限定が付いている場合は、必ず外しておきましょう。
※家族限定はお子さんが未婚であれば、同居別居にかかわらず、お子さんも範囲内なので、解除の必要はありません。
一人暮らしをしていたお子さんが、実家でまた一緒に暮らすようになった場合は、同居になるので年齢条件の変更が必要です。うっかりしないように注意が必要です。
※夏休みの帰省などは、別居扱いです。
2.お子さんが同居している場合
「年齢条件の変更が必要。夫婦限定、本人限定も解除が必要」
お子さんが同居している場合は、必ず年齢条件の変更が必要になります。
18歳のお子さんも運転するわけですから、年齢条件は「全年齢」になります。
以前は同居のお子さんが運転する場合「子供特約」というものがあり、割安で加入できたのですが、現在では廃止されてしました。
セゾン自動車火災保険の「大人の自動車保険」のみ子供特約を現在も販売していますから、見積もりを取ってみるのも良いかもしれません。
ちなみに、現在「35歳以上」の年齢条件の自動車保険を「全年齢」に変更した場合、保険料は2.5倍から3倍程度になる可能性があります。
そのままの条件で年齢条件だけ変えてしまうと、驚くほど保険料が上がってしまいますから、同時に条件を変更すると良いでしょう。 ※参考(10万円も安い? 自動車保険を最安値にする裏ワザ集)
18歳の子供が免許を取ったパターン② (新しい車を購入)
「目標の大学に受かったら、ご褒美に車を買ってあげるね」
こんなニンジン作戦で、見事に目標の大学に受かったお子さん、おめでとうございます。
お子さんの希望通り、人気のスポーツタイプの車をなんと新車で買ってあげました。
「新車だし、車両保険も付けた方がいいよね」などと思い自動車保険の見積もりを取ってみたら・・・
「年間保険料が100万円!!?」
これは、決して珍しいことではなく自動車保険を扱っていると定期的に起こる事例です。
「全年齢担保・6等級・スポーツタイプ車で一般車両保険」
この条件がそろうと、60万円から100万円超の保険料になってしまいます。
このようなケースで使えるのが、「家族間の等級引継ぎ制度」です。
家族間の等級引継ぎ制度って何?
全年齢条件のお子さんが、新規で自動車保険に加入すると6等級スタートになり割引がありません。
全年齢の自動車保険料は高額なうえに、割引が無いのでは負担が大きくなりすぎます。
元々両親が乗っている車の自動車保険が20等級など、割引が進んでいる場合、お子さんの契約に20等級を引き継ぐことが出来る制度です。
※同居のお子さんのみ対象です。
お子さんが乗る車の契約が20等級になり、両親が乗る車の契約が6等級になるわけです。
もちろん、両親の自動車保険は高くなりますが、お子さんの保険がかなり安くなるので、2台合計の保険料としては大幅に削減可能です。
試算例です。
・そのまま契約した場合
親 20等級 保険料 105,000円
子 6等級 保険料 553,000円合計保険料 658,000円
・等級引継ぎを利用した場合
親 6等級 保険料 162,000円
子 20等級 保険料 264,000円合計保険料 426,000円
等級引継ぎをした方が232,000円のお得に!
もちろん、両親が無事故で積み上げてきた割引をお子さんにあげてしまうことになりますから、「そこまで過保護にしたくない」という方もいるでしょう。
「もう一人息子がいるから、二人に差をつけたくない」などもありますね。
ここでいう「得」はあくまで2台合計の保険料で考えた場合です。
セカンドカー割引も上手に使おう
同時に説明すると混乱するため、等級引継ぎの説明を、新規契約は6等級からスタートと書きました。
しかし、実際には同じ家庭で2台目の車を購入した場合は「セカンドカー割引」という制度が使えます。
1台目の車が11等級以上など、細かい条件はありますが、本来6等級からスタートするべき新規契約が、7等級からスタートできます。
年齢によっては2割以上保険料が安くなることもあるので、必ず活用しましょう。
1台目2台目が別の保険会社でも適用できます。
「結局どうすればいいの?」新規購入車がある場合の保険料を最安値にする具体例
色々と複雑になってしまったので、新規で車を購入した場合で「2台合計の保険料が最安値になる方法」を具体的に書いておきます。
例
1台目 35歳以上 20等級 プリウス (両親夫婦が乗る)
2台目 新規購入 シビック (18歳の息子が乗る)
1.シビック購入時に、プリウスの保険と車両入替処理、同時に年齢条件を全年齢へ、被保険者を息子に変更
2.はき出された、プリウスを「セカンドカー割引」を使って7等級35歳以上で新規契約
手続きとしては、この流れが最安になります。更に保険料を節約するのであれば、入れ替え処理をする際に補償の見直しをしましょう。
また、「はき出された」プリウスの新規契約も、一括見積などを使って、最も安い保険会社に変更しておきましょう。
子供が免許を取ったら? まとめ
これまでお子さんが免許を取った時にするべき手続きについてまとめてみましたが、若い年齢の自動車保険は想像している以上に高額になります。
お子さんに任せておくと、無保険になってしまうことも多いので注意が必要です。
「保険料が高い=事故が多い年齢」なのです。
とにかく最低限の補償は絶対に必要です。それ以外の補償を見直して、お得に賢い保険に入りましょう。
保険料を最安値にする方法は以前にご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。